2023年01月16日 17:30更新
小正月行事「大神送り」が行なわれ、地域住民が薬師と呼ぶ山に登って無病息災を祈りました。
「大神送り」は上正善寺中村地区に数百年前から続く伝統行事です。毎年、鏡開きのあとの最初の日曜日に、薬師と呼ばれる近くの山へ登る習わしで、山頂にある薬師堂の石仏にお神酒や切り餅を供えて、無病息災を祈ります。
この日は住民11人が参加。紅白の旗を掲げほら貝を吹いたり太鼓を叩きながら登りました。
参加者「年中行事のひとつ。うちは小学校高学年まで一緒に登っていた。初詣とおなじこと」
山頂までは600メートルほどですが、急な坂道が多く雪が多い年にはかんじきで踏み固めながら登ります。
参加者
「雪無い分歩きやすい。かんじきはいて踏みしめる、雪あると大変」
集落には言い伝えがあり、昔大雪で大神送りができなかった年、村の子どもがオオカミに連れ去られたということです。そのため2年前の記録的な大雪でも代表の2人が伝統を守って、薬師をお参りしました。
上正善寺町内会 小澤富美雄会長
「周りの正善寺地区の人にも知ってもらい、大神送りだけでなく中正善寺の獅子舞やトヤ峰砦もあわせて守っていきたい」
「大神送り」は去年10月、市の「地域の宝」に認定されました。
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