2022年12月20日 16:09更新
今年の夏、上越市の直江津地区を会場に開かれた「なおえつうみまちアート」は、メイン会場の直江津屋台会館の入り込みが会期1か月でおよそ3000人でした。一方、直江津の町をめぐるスタンプラリーは、市外からの参加者が全体の1割にも満たなかったことから、イベントが狙った交流人口の拡大をどうするかが来年への課題として残りました。
うみまちアートは、8月20日から9月25日までのおよそ1か月間、直江津地区全体を会場に開かれました。今年は、1回目の去年のように第一線で活躍するアーティストが直江津で作品を作るような取組みはなく、地元の園児や小学生が描いた絵を直江津駅や商店街の店先などに飾りました。
またメイン会場となった直江津屋台会館では、一般市民の作品展やワークショップが行われ、その入り込みはのべ2929人でした。
12月上旬、実行委員会のメンバーや町内会長など14人が集まって、イベントを振り返りながら今後の取組みなどを話し合いました。
参加者は「今年は子どもたちが主体。その方が直江津らしかった」「(会場の)無印良品に自分の絵を見に来る家族がいた。作品を展示していた食堂の利用もあった」などと振り返りました。
一方、町を歩きながら店先の作品などを見て回るスタンプラリーでは、抽選プレゼントに682件の応募がありましたが、市外からの応募は1割にも届きませんでした。
話し合いに参加した大学生は「(連携イベントなど)幅広くなったことで、どこまでがうみまちアートに関連しているのか来場者から分かりにくかった」と話していました。
それに対し実行委員会は「大きな目標に関連人口の拡大があった。その面からすればまだまだ課題がある。パワーからすればこの10倍あってもいい」と話しました。
また、交流人口を増やすためにアート作品の扱いをどうするかも話し合われましたが、この日意見がまとまることはありませんでした。
無印良品 担当者
「地域内の人は楽しめたかもしれないが、もっと地域外の人が直江津を目指して来る魅力をアートで表現できれば、うみまちアートの名に相応しくなる」
町内会長
「アートではなく、地域の魅力発信などに表現を変えればいいのでは」
重原稔 実行委員長
「市民主体での実施で直江津・上越の力を感じた。今後も地域の良さを伝えてつなげていきたい」
実行委員会では今回の意見を踏まえ、来年もうみまちアートを開くことにしています。
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