2022年12月22日 09:21更新
自身もいじめを受けた体験がある南魚沼市出身のシンガーソングライターTSUNEIさんが21日(水)、県立上越総合技術高校で「いじめ防止」をテーマに講演しました。
講師に招かれたのは南魚沼市出身のシンガーソングライターのTSUNEIさんです。TSUNEIさんは「笑顔までの道のり」と題して、上越総合技術高校の全校生徒およそ590人を前にいじめ防止について話しました。
はじめにTSUNEIさんは子どものころから元気で明るい性格だったため、周りから「笑顔」や「ひょうきん」な子だと言われ小中学校生活は楽しかったと話しました。
しかし、高校生になり運動部のマネージャーになったことをきっかけに部活でいじめに遭ったことを説明しました。
「(先輩から)『お疲れ~』と可愛がってもらえるのが早かった。『あいつぶりっ子じゃね』から(いじめが)始まった」
TSUNEIさんは当時、いじめる側から毎日悪口を言われたこと、部活の連絡メールが自分だけ送られてこなかったことなどを振り返りました。また、いじめは学校の教員などにわからないように行われていて、家族を含め誰にも相談できなかったと話しました。
そのうえで、TSUNEIさんは人生は学校生活だけでなく、進学や就職などをきっかけに大きな転機が訪れることを訴えました。
「バネに例えるとつらい・苦しい経験をした分だけ上にレベルアップできる。高く跳べる力が身に付く。(一方で)がまんをし過ぎると立ち上がれなくなる。本当に限界だったときは逃げてほしい。逃げることは新しい可能性に会いにいくことかもしれない」
このあとミニライブが行われ、2曲を披露しました。
生徒
「おっしゃることが素晴らし過ぎて、ためになることばかりだった」
「中学校のときにつらいこと、耐えないといけないことがあった。でも、それを糧に今は高校生活が充実している」
TSUNEIさん
「将来に少しでもプラスになっていたらうれしい。これを言ったらどう思われるか、相手がどんな気持ちになるか、大人でも相手の立場に立つことができていない方が意外に多いと思う。そういったところからいじめがなくなってほしい」
生徒はこのあと、いじめに関するアンケートに答えて提出するということです。
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