2022年05月16日 08:52更新
かつて上越市高田地区の伝統産業だったバテンレースを学ぼうと上越教育大学附属小学校の児童が13日、バテンレースを使った雑貨づくりに挑戦しました。
この体験学習は大町5丁目にある手仕事を体験できる施設、旧今井染物屋で行なわれました。13日は吉田バテンレースの吉田節子さんが講師を務めて、上越教育大学附属小学校5年1組の32人が、バテンレースを使った雑貨づくりに挑戦しました。
児童は「ブレード」と呼ばれる糸をテープ状に編んだものに、かがり縫いで模様を入れていきます。
児童の多くは、裁縫を習ったことがありません。なかには針を持つのが初めてという子も。
児童
「難しい。裁縫の経験はないが、(針が)怖いより楽しい気持ちが上。最後まで頑張りたい」
完成した「小袋」と「キーホルダー」
5年生は今年一年をかけて、特産品をテーマに、地元の食品や産業について学ぶことになっています。この日は、吉田さんに、バテンレースの歴史や種類について質問していました。
児童
「バテンレースの名前の由来は?」
吉田さん
「ヨーロッパのドイツ地方からやり方が入ってきた。『バテンブルグ地方』の名前から」
児童
「新しい商品はある?」
吉田さん
「洋服の襟などに刺繍を入れたものが人気。立体的な日傘も去年から始めた」
児童
「(吉田バテンレースは)3代も続いていてすごい。冬にたくさん作るのは大変だったと思うが、粘り強くやるのは大切だと思った。昔の人の知恵を活用して(バテンレースを)後世につなげていきたい」
吉田バテンレース 吉田節子さん
「小学生はバテンレースの認識がない子も多いが、(産業を)応援してくれる子もいて嬉しかった。自分なりにデザインして作ることを、楽しんでやってもらえて良かった」
完成した作品は学校に持ち帰り、この後の授業でも作品を作るということです。
なお、旧今井染物屋で小学生が体験学習するのは、今回が初めてということです。施設では、毎週木曜日から日曜日まで、誰でも制作体験できます。
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