2022年04月29日 16:12更新
直江津・小木航路を結ぶジェットフォイル「ぎんが」のことしの運航が29日から始まりました。今年3月に就任した尾渡英生社長は、慢性的な赤字が続く直江津・小木航路について、経済的に成り立たせたうえで維持する考えを示しました。
佐渡汽船ターミナルの直江津港では運航の開始に合わせたイベントが開かれ、上越市の保倉川太鼓が演奏を披露しました。イベントには佐渡汽船の子会社化に伴い、3月31日に就任した尾渡英生社長や上越市の中川市長が出席し、あいさつしました。
佐渡汽船 尾渡英生社長
「新しい経営陣としてスタートを切りました。(新潟・両津航路含む)2つの航路で安全な運航を続けていきます」
上越市 中川市長
「上越市を通年観光の拠点にして、佐渡に行くという広域観光ルートを作りたい。いずれはカーフェリーになっていただけると助かる」
大型連休の初日ということもあり、初日の午前の便には観光客や団体ツアーなど約130人が船に乗りました。コロナ禍の影響を受けた去年と比べて、2倍以上に増えています。
船に乗る人
「観光です。車はレンタルします。目当ては、たらい舟と金山です」
「(コロナが心配で)近場で家族旅行をしようと思いました。佐渡金山が世界遺産に推薦されたこともあって楽しみです。出来れば車を船に載せて行きたかった」
厳しい経営が続く佐渡汽船はことし3月31日、公共交通の経営改善に実績のある「みちのりホールディングス」の子会社となり、経営再建を目指しています。
佐渡汽船 尾渡英生社長
「たくさんの人たちに利用してもらい、うれしく思う。励みになる。この航路をしっかり維持していくことは変わらない。経済的に成り立たせていくことが、企業としてのポイントになる。県や市、地元の協力をいただきながら航路を維持できるようにしたい」
上越市 中川市長
「上越は交通の要衝。新幹線、高速、鉄道、そして佐渡汽船があり、維持に全力を尽くしたい」
県によりますと、直江津・小木航路の乗降人数は去年1年間が1万8360人でした。これは10年前、平成24年の16万人あまりの10分の1。コロナ前、令和元年の10万2000人あまりの6分の1となっています。こうした中、佐渡汽船ではことしの乗降人数は3万7000人を目指すことにしています。
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