2022年04月24日 00:00更新
児童文学作家杉みき子さんの童話の挿絵を手掛けたことで知られる、上越市の画家 村山陽さんが亡くなって1年半ほどが経つ中、その軌跡をたどる作品展が、21日から始まりました。
作品展は、上越市本町のギャラリー祥とミュゼ雪小町の2か所で開かれます。そのうちギャラリー祥では、21日から、油絵や水彩画、パステル画など36点が展示されています。
村山陽さんは2020年12月、89歳で亡くなりました。旧・西蒲原郡巻町の出身で新潟大学を卒業後、旧高田工業高校などで美術教師を勤めながら、創作活動に取組みました。上越市の児童文学作家、杉みき子さんの童話の挿絵を数多く手掛けたことでも知られています。
村山陽さん(享年89)
作品の題材の多くは妙高山や青田川などの風景、商店街や採れたての野菜など、日常を切り取ったものです。
村山さんの娘 小林志野さん
「(父は)身近なものを日記のように描いていたのが思い出。現場で描くことを大事にしていた。スケッチを仕上げるのも早い」
この作品では、高田城址公園のお堀と野球場が描かれています。
アトリエ村山陽 小関育也 代表理事
「まだ花が開いていないハスの葉。見慣れた風景を絵にする、その力は先生らしい」
「東本町交差点」
訪れた教え子
「教室で先生から絵を習っていた。一緒にスケッチに行った時の作品もあり、当時を思い出す。捉え方が優しく、愛情いっぱいの作風」
もう一つの会場、ミュゼ雪小町の展示は27日(水)からはじまり、100号サイズなど大きな作品を中心に、40点が展示されます。
小林志野さん
「場所や雰囲気など感じ取ったことを絵にしていくのが、父のやり方。作品を見て、そこでの空気や四季の美しさを感じてほしい」
村山陽軌跡展は2つの会場ともに、5月1日まで開かれています。いずれも入場無料です。
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