2022年04月09日 03:00更新
介護福祉士を養成する上越保健医療福祉専門学校は8日(金)、3年ぶりの入学式が開かれ、10人が入学しました。
上越保健医療福祉専門学校は上越地域で唯一、国家資格の介護福祉士を養成する教育機関です。定員は35人ですが、年々入学者が減ったため、昨年度と一昨年度は学生を募集しませんでした。そうした中、地域から質の高い介護人材を求める声があがり、カリキュラムを見直した上で募集を再開しました。
今年度入学したのは、高卒者3人、社会人7人、18歳から48歳までのあわせて10人です。
式では、平林明美校長が「学校再開までのこれまでの道のりは困難も多く失意のときもあった。入学式を3年ぶりに10人の新入生を迎えて挙行できるのは大きな喜び」と挨拶しました。
また、川室優理事長は「創立から当校は地域に根ざし介護福祉現場で高い評価を得てきた。強い励みであり、支えであり、誇り。当校の学生であることに誇りを持ち、介護福祉士になる強い決意と人をケアする高い信念を持ってほしい」と呼び掛けました。
入学生を代表して小池友幸さんが、誓いの言葉を述べました。小池さんは、母が介護福祉士で、やりがいを聞いてからこの仕事に興味をもったそうです。高校3年生になって募集再開を聞き、入学を決めたということです。「利用者に寄り添える介護福祉士を目指す」と話していました。
学生全員が介護福祉科で2年間学ぶことになっています。学校では、新たに介護ロボットを導入した実習や被介護者などとのコミュニケーション能力を高める授業に力を入れる方針です。
平林校長は「10人そろって入学式に臨んでくれたのは夢のよう。学生数は倍にしたい。今のままでは厳しい。高校生にはこれまでの一年間で学校再開と募集要項を周知していて、その人たちに注目してもらい、ことしの24期生の学ぶ姿が分かれば、後に続いてくると思う」と期待を込めていました。
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