2017年07月26日 13:00更新
妙高市では市民に100歳まで健康に過ごしてもらおうと、70歳になる人を対象に筋力を測る講座を初めて開いた。
妙高市では今年度から元気に住み慣れた地域で暮らし続けていけるよう「健康長寿!目指せ元気100歳運動」に取り組んでいる。
日本人の平均寿命が年々延び続け、100歳を超えることが珍しくなくなった昨今、妙高市では去年12月末現在、要介護認定を受けていない100歳の人が4人いる。
一方で、介護を必要とする年代は80歳から84歳で一気に増え、75歳ごろから徐々に体力や筋肉の低下が見られる。そこで、筋力が低下しはじめる前に、健康を意識してもらおうと70歳の人を対象に講座を開いた。
高齢により体が身体的・精神的に弱くなっている状態を「フレイル」と呼ぶ。早期に対応することで元の健康な状態に戻ることがで、参加者は初めにフレイルかどうかを調べる検査を受けた。
参加者は歩行速度、ふくらはぎの周囲、握力の3つの測定と、噛む力を確かめる4つの検診を受けた。このうち握力では、女性は18㎏、男性は26㎏以上あるとフレイルに該当しない。
参加者は「筋力の低下を感じた、軽い散歩など運動をしなければ」「普段から歩いているが、健康に役立つのだと改めて感じた」と運動の大切さを実感していた。
また、フレイルは社会とのつながりを失うことからはじまると言われ、講座には同じ年齢の人に集ってもらうことで、同窓会を楽しんでもらう狙いもある。
妙高市では今後3年間、健康に関するイベントや講座を定期的に行っていく予定。
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