2021年12月27日 16:50更新
今年10月の上越市長選挙で、立候補者の作ったビラが選挙管理委員会の誤った指導により公職選挙法に違反したまま配布されたことを受けて、上越市選挙管理委員会は27日付けで、関わった職員2人を懲戒処分しました。
懲戒処分になったのは、選挙管理委員会事務局の次長50代男性と選挙管理委員会事務局長の50代男性の2人です。事務局次長が1か月間の減給10分の1、事務局長が監督責任として戒告の処分となっています。
このうち事務局長次長は、上越市長選挙の候補者陣営担当者から、ビラ及びポスターの記載内容について、複数回にわたり相談と確認を受けていましたが、関係法令の理解と認識が不足していたとともに、決裁事務を怠り、自己判断で不適切な指導をしました。その結果、公職選挙法に違反する疑いのあるビラおよそ2万5000枚が、市内の一部の地域の新聞折りこみで配布されました。また、同様の内容のポスター200枚が市内に掲示されました。
公職選挙法では、法に定められたポスターやビラ以外に、候補者を特定できる顔写真や名前の入ったものを配布したり掲示することは禁止されています。
今回の処分に対し、選挙管理委員会の池田明 委員長は「公正な選挙執行に疑念を抱かせ、また各候補者及び関係者の皆様による選挙活動に影響を及ぼす重大な事案であり、関係者の皆様を始め、市民の皆様に心からお詫び申し上げます。再発防止に向けた事務改善を徹底し、市民の皆様の信頼回復に向け、誠心誠意努めてまいります」とコメントしています。
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