2021年12月27日 14:52更新
上越市木田にある一印上越魚市場で27日、年末恒例のサメのセリが行われ威勢のよい掛け声がひびき渡りました。
セリにかけられたのは、モウカザメ20本、1200キロほどです。どれも宮城県気仙沼港で水揚げされたもので、1本40キロから大きいものは70キロあります。
一印上越魚市場尾崎徹社長は「この光景を見ると年末が来たと感じる。身もぷりぷりしていて色も良い。鮮度は良い」と太鼓判。
セリには、市内の鮮魚店やスーパーなどから10人ほどが参加して、威勢の良い声を響かせながら、10分ほどで全てを競り落としました。
買い手のひとりは「値段も例年並み。昔から高田地区ではサメを食べる習慣がある。暮れに食べてくんないと勧めている」と話していました。
魚市場によりますと、上越でサメを食べる習慣が根付いたのは江戸時代からです。冬のタンパク源として雪の中に保存し、高田地区や山間地には欠かせないものでした。
お馴染みの食べ方は、煮つけや煮こごりです。また小中学校の給食では、サメのフライなどが提供され、昔ながらの食文化が見直されています。きょうも小学校の栄養教諭が見学に訪れていました。
栄養教諭は「献立にはいつもサメフライを出している。すごくおいしいと言っている。上越の食文化を大事にしてほしいと思い見に来た。掲示物や動画を子どもたちに配信して紹介したい」と話していました。
サメは、夕方には店頭に並ぶということです。
尾崎社長によりますとサメを選ぶポイントは、ピンク色でぷりぷりし張りがあるものがおいしいそうです。
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