2021年12月07日 19:03更新
いじめは、なぜいけないのか?
妙高市のスクールロイヤーが、いじめ予防をテーマに妙高市立新井中央小学校で講演しました。
妙高市では昨年度スクールロイヤーを設置し、市内の小中学校でいじめや人権について講演会を開いています。7日は上越中央法律事務所の田中淳哉弁護士が新井中央小学校の6年生54人を前に講演しました。
その中で田中弁護士は「いじめとは何か?」「いじめはなぜ良くないのか」など、法律を交えて話しました。
田中弁護士
「辛い悲しい苦しいと相手が感じていれば、すべていじめになる。殴る蹴るもいじめ。無視したり仲間はずれにしたりすることもいじめになる。回数は関係ない(1回でも、いじめ)」
続いて、いじめには4つの立場があるとして「いじめられっ子」「いじめっ子」「おもしろがる人」そして「見ているだけの人」をあげ、ドラえもんの登場人物にあてはめながら説明しました。
その上で、いじめられている人に被害者意識がなくても客観的にいじめられていると判断される場合は、いじめとみなされると説明しました。
そのため、周りの人がどう動くかが大切だとして「人が傷ついているのは、見えにくい」「人の心の中を想像する事」「いじめ以外のことで問題を解決する事」を呼び掛けました。
田中弁護士
「いじめの定義は変わってきていて広義の方向で変わり続けている。いじめられている子がいじめに気づかない間にエスカレートし、追い詰められ重大な事態に陥るケースがあるのが前提にある。それを防ぐため定義が広がってきている」
田中弁護士は、いじめを受けている場合は、信頼できる先生や家族など誰かに相談しようとと呼びかけていました。
児童
「色んな立場になってどんな事をすればいいのかを考えるのが大事」
新井中央小学校では日頃から「いじめられるのは恥ずかしいことではない」「いじめられていることを相談するのは悪いことではない」と指導しています。
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