2021年11月29日 18:20更新
コロナ禍で外食産業の低迷が続く中、県内外の老舗料亭の女将が集うサミットが29日に上越市仲町の宇喜世で開かれ、料亭の将来について話し合いました。
女将のサミットは、全国26の老舗料亭で作る「百年料亭ネットワーク」が開きました。参加したのは上越市仲町の「百年料亭宇喜世」をはじめ新潟県、長野県、山形県、秋田県で100年以上続く5つの老舗料亭です。
はじめに、それぞれの料亭がコロナ禍で取組んだビジネスの事例を紹介しました。そのうち宇喜世では、集客が見込めない中、外へ売り込む販売戦略として冷凍商品を開発したということです。
宇喜世支配人
「コロナで売上げが3000万円減った。(宇喜世では)名物のウナギの冷凍販売に乗り出した。これが好調で一つの道を切り開いたと感じた」
このほかテイクアウトの販売強化や新メニューの開発、また、旅行代理店と連携したツアー企画などが紹介されました。そのうちツアーについては、旅行代理店の手数料が発生するため、これまでと同じ料理を提供するだけでは、思うような収益が上げられない面があり、山形県の吉亭から次のような取組みが紹介されました。
吉亭(山形県)
「メニューを絞ることで仕事が簡略化され、オペレーションが良くなった。しかし、料亭のブランドを下げないために既製品などは絶対に使わない」
サミットでは今後、全国の料亭を巡る新しいツアーの企画や「百年料亭」のブランド化に力を入れる方針です。
百年料亭ネットワーク 山口宗夫 理事
「一致団結して前に進むことが大事。料亭では商売の変化が課題。それが生き残りにつながる」
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