2021年09月28日 17:44更新
コロナ禍で外食産業などの低迷が続き、今年度産のコメの価格が大きく落ち込んでいます。主力のコシヒカリはJAえちご上越の仮渡金が60キロあたりで昨年度より1700円少ない額が示されています。これは需要と供給に差があるからです。こうした中、上越市は経営が厳しいコメ農家を支援しようと、金融機関からの融資を2年間、無利子で受けられるなどの制度を初めて設けました。
JAえちご上越が示した今年度産のコメの仮渡金は、コシヒカリが60キロあたり、昨年度より1700円低い1万2700円、こしいぶきが2100円低い1万300円などです。コメの相場価格は大きく下がる見通しです。
こうした中、上越市はコメ農家の経営が厳しい状況にあるとして、緊急の支援制度を初めて設けることにしました。支援の内容は、コメの価格下落で収入が減ったことを理由に、金融機関などで日本政策金融公庫の「農林漁業セーフティネット」を利用して、資金を借り入れた場合、市が2年分の利子を全額補助します。限度額は600万円です。
また、JAの「令和3年度緊急農業経営安定対策資金」で融資を受けた場合は、限度額を2000万円として、JAグループ新潟と市で2年分の利子を全額補助します。
上越市農林水産部の空周一部長は「上越市は作付量・質ともに高いコメどころ。市では農家に寄り添えるようにやっていきたい」と話しました。
申込み期間は、来月1日から来年3月末までです。
■問合せ:上越市農林水産部農村振興課管理係 ℡025-520-5752
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