2021年08月17日 13:48更新
妙高市は、旅行者を対象に新型コロナウイルスの抗原検査を行う実証事業を始めました。16日は、県外から杉野沢地区で合宿に入っている大学生が検査を受けました。
この取組みは、妙高市が観光庁の実証事業の採択を受けて8月7日から始めました。妙高市では、コロナ禍でも安全な観光旅行を確保しようと「妙高モデル」を打ち出しています。具体的には、旅行者に出掛ける前のPCR検査を依頼したり、スマホアプリを使って健康管理してもらうなどです。
今回の取組みでは、県外からの団体旅行者を対象に、滞在中3日に1回抗原検査を実施します。市観光商工課の城戸陽二課長は「観光地を抱える地域は、観光客が来て経済活動が成り立っている。市民にも歓迎してもらいたい。そのために観光客の安全を確かめる必要がある」と話します。
16日は杉野沢地区で合宿中の大学生20人ほどが検査を受けました。抗原検査はPCR検査に比べて精度は低いものの、キットがあれば簡単に短時間で結果が出るため、旅行者の負担を減らすことができます。
検査を受けた大学生は「合宿に来て3回目の検査。受け入れてくださる地域の人に感染がないように、自分たちも安心できて周りの人も安心できるから大事なことだと思う」と話していました。
検査では、専門のスタッフがその場で結果を確認します。この日は15分ほどで、全員の陰性が確認されました。
城戸さんは「アフターコロナ・ウィズコロナの中でいかに観光客に来てもらえるかは、市の最重要課題。参加してもらう人や受け入れる側の負担、市民の感情も含めて、実証事業を通して確かめたい」と話しています。
市では実証事業を続けながら、検査の進め方やコストなどが適切かどうか検討したうえ、来年度から本格的に取り組む予定です。
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