2021年06月17日 16:50更新
織姫 シーズンイン!
上越地方に自生するカラムシで織物を作ろうと、妙高市の高床山森林公園でカラムシを刈り取り、繊維を取り出す作業が17日に行われました。
カラムシはイラクサ科の多年草で上杉謙信が越後上布の原料として栽培を奨励しました。カラムシを刈り取ったのは妙高市の「妙高からむし研究会」のメンバー6人です。
会ではカラムシで生地をつくり、織物グッズに加工して、道の駅あらいくびき野情報館などで販売しています。ことしはカラムシの生育が早く、例年より半月ほど早い刈り取りになりました。刈り取った後は、葉を落として「軸とり」をします。続いて軸から繊維を取り出す「苧引き(おびき)」となります。
このときカラムシを水でやわらかくし、苧引き具と呼ばれる刃物で皮を剝いでいくと、白い繊維がでてきます。これを2、3日陰干しするとようやく生地になります。この日は作業の講習会を兼ねて、初心者も参加して、ベテランの技を教わっていました。
初めて苧引きに参加した人は「なかなかコツがつかめないが、織物になるのが楽しみ。自分で織ったのができるとうれしい」2年目の人も「裏側のぬめりを先に取ると白くなると言われたが、うまくいかない。でもどうやってカラムシから繊維ができるのかが分かってうれしい」と話していました。
研究会の古川直美会長は「繊維を取り出すのが一番の作業だが、これが昔から引き継がれてきた。それが途絶えるのは大変なので、この取り組みが妙高で発展していけば」と話していました。
なお、妙高からむし研究会では「織姫」の担い手を募集しています。希望者は古川会長(℡0255-72-0457)までお問い合わせください。
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