2021年06月08日 11:24更新
佐渡ゆかりの偉人「有田八郎」をモデルに、小中学生向けのマンガを製作しようとする取り組みが始まっています。
佐渡市真野地区出身の有田八郎は、4度の政権で外務大臣を務めた人物で、第二次世界大戦の終結を求める上奏文を天皇に認めた平和主義者でもあります。
この事業は、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)からの助成金を活用するもので、教科書では学べない「郷土ゆかりの偉人」に関するマンガを地域で製作します。子どもたちのふるさとへの興味関心の向上、将来の生き方や生活を考えるきっかけにつなげることを目的に、全国30市町村で実施されます。
先月15日には、学識経験者や教育関係者で構成される検討会が初めて開かれ、事務局から今後の製作スケジュールや想定されるあらすじなどが説明されました。
今回、有田八郎をモデルにする理由としては「平和」を訴え続けた人物であることや、歴史的資料が残されていること、全国的に名の知られていない地域の偉人である点などが挙げられています。
なお、マンガの作画には佐渡市出身の作家を起用する方向で検討が進められていて、現在交渉の段階にあるとしています。
また、検討会では委員からは「有田八郎に関する近年の論文や研究などを取り入れてはどうか」「子どもたちが学ぶ社会科の内容と有田八郎の歴史が結びつくような物語にしてもらいたい」などの意見があがりました。
なお、事務局の佐渡学センターによりますと、有田八郎についてのマンガは今年度中の完成を目指していて、来年4月には子どもたちへ配布、図書館に置くなどして教育での活用を図っていくということです。
佐渡テレビジョン
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