2021年05月24日 10:13更新
佐渡市相川地区稲鯨の七浦小学校で19日、地域の大人が佐渡の文弥人形を学ぶ会が開かれました。
「ようこそ!佐渡の達人!シリーズ」と題したこの取り組みは、学校を拠点にした地域づくりの一環として、学校と地域コーディネーターが協同し今年から始まりました。
2回目となる今回は、佐渡に古くから伝わり、国の重要無形民俗文化財にも指定されている「文弥人形」の語りの達人、久保良子さんを講師に招き、地域の15人ほどが文弥人形について学びました。
地域コーディネーターの岩本和仁さんは「自分たちも佐渡の伝統芸能である文弥人形をあまり知らない。まずは大人たちが学び、それを楽しむことによって子どもたちに興味を持ってもらい、伝えていきたいと今回の会を企画した」と話します。
講師の久保さんは、人形遣いの名人 浜田守太郎さんらに師事し、平成元年に創立した文弥人形の一座「常盤座」の語り手として活躍してきました。久保さんが語りを始めた当時は、女性の語りはほとんどいませんでした。様々な苦労がある中、昼夜を問わず練習や公演に明け暮れたということです。
学ぶ会では、文弥人形の歴史にふれた後、三味線など楽器についても説明がありました。参加者は、実際に使用するバチを手に取ると、興味深そうに見入っていました。
最後には、有名な牛若丸と弁慶が五条の橋で出会う場面が語られました。参加者は、久保さんが奏でる三味線の音と迫力ある語りが織りなす物語に引き込まれていました。
七浦小学校では今後、子どもたちも一緒に佐渡に限らず日本の歴史や文化などを学ぶ企画を実施し、地域の交流を深めていきたいとしています。
佐渡テレビジョン
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