2021年05月20日 15:28更新
水害や土砂災害の発生で警戒レベルが4となった場合の避難情報について、20日から「避難勧告」が廃止され、「避難指示」に統一されました。これにより、危険な場所からの速やかな全員避難を促すことになります。
国はこのほど、災害対策基本法を改正しました。変更されたのは、自治体が発令する避難情報の伝え方です。そのうち、警戒レベル3ではこれまで「避難準備・高齢者等避難開始」としていたものが、「高齢者等避難」になりました。
これは高齢者や避難に時間の要する人が避難する段階になります。同時に、このほかの人でも危険を感じたら自主的に避難するタイミングとされます。
また警戒レベル4では、これまで「避難勧告」と「避難指示(緊急)」の2つがありましたが、これを「避難指示」に統一しました。「避難勧告」は廃止です。「避難指示」が出た地域は、全ての住民に避難が求められます。
上越市によりますと、今後「避難指示」が出るタイミングは、県と気象台から土砂災害警戒情報が発令された場合であり、河川は「氾らん危険水位」に達した場合が目安となるということです。
さらに警戒レベル5では、これまでの「災害発生情報」という表現が、「緊急安全確保」になります。この段階は安全な避難ができず、命が危険な状況を示します。
伝え方が変わった背景にはおととし令和元年の台風19号で、避難情報が分かりにくく速やかな避難に繋がらなかったことがあります。上越市、妙高市ではホームページで変更について紹介しているほか、6・7月の市報みょうこう、広報上越でも周知することにしています。
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