2021年05月02日 15:52更新
県の観賞魚に指定されている錦鯉のセリ市が、2日に糸魚川市鬼伏の錦鯉共販センターで開かれました。
セリにかけられたのは、糸魚川市と上越市の生産者から寄せられた、紅白や変わりものなど8種類22匹です。上越地域の錦鯉愛好家6人が参加し、威勢の良い声が響くなか、次々と流れてくる錦鯉は10分ほどで全てセリ落とされました。この日の最高額は3万円でした。
県内で錦鯉のセリが行われる会場は、糸魚川市の錦鯉共販センターと、小千谷市のJA小千谷の2施設のみです。糸魚川市では、昭和40年頃から開かれてきました。糸魚川市・上越地区錦鯉共販協議会の小林公典さんは「錦鯉は人懐っこくて可愛らしい魚。セリだと通常より安く手に入るし、昔から変わらないこの掛け声がセリの良さ」と話していました。
しかし年々、生産者や錦鯉を飼う愛好家の数は減っているといいます。小林さんは「上越地域の生産者は、一番若い人で50代。運営している事務局も高齢化が進み、セリをいつまで続けられるかわからない。『泳ぐ宝石』として県内でも有名な錦鯉の魅力を知ってもらい、活気ある糸魚川の伝統を残していきたい。見学だけでもぜひ足を運んでほしい」と話していました。
5月のセリ市は、毎週日曜日の午後1時30分から、糸魚川市鬼伏の錦鯉共販センターで開かれます。参加する場合は、会場で1500円のセリ券を購入する必要があります。見学は自由です。
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