2021年04月10日 20:07更新
樹齢約300年といわれる上越市吉川区源地域の3本のシダレザクラを楽しむイベント「尾神しだれ桜まつり」が10日に開かれました。
吉川区源地域には尾神集落と村屋集落、そして報恩寺の3か所に樹齢約300年といわれるシダレザクラがあります。このうち村屋集落のシダレザクラは、江戸中期の儒学者、村松蘆渓(むらまつろけい)の生家にあることから、蘆渓ザクラとも呼ばれています。
尾神しだれ桜祭りは多くの人にシダレザクラの古木を知ってもらおうと吉川観光協会が例年開いているもので、売店や野点茶会が設けられたほか、3か所を巡るバスツアーが行われました。
ことしは例年よりも早く、3月下旬から開花しはじめ、すでに満開のピークが過ぎて葉桜に移りかけていましたが、訪れた人たちは山里の大きなシダレザクラの花見を楽しんでいました。
「素敵ですね。何回も来ている。ことしもすごく綺麗に咲いている」「初めて来たけどすごく綺麗でびっくりした」「かなりのご老木だなというイメージ。いろんな人が努力して維持管理、これを守るために頑張られている感じを受けた」「年数の経った300年以上のシダレザクラは堂々としていて大きい。来年も来たい」
吉川三大枝垂れ桜を守る会事務局の村松哲夫さんは「3本あるがそれぞれに違いがある。尾神のは若そうでこれからもっと良くなる。報恩寺は少し老木のようになっていっていて、いかにこれから守っていくか。違う樹形を見て楽しんでもらえれば。シダレザクラは上越でも多いわけではない。3本あるからこそ来てみようかとなる。今後も大事にして『上越の宝』として多くの人に見てもらいたい」と話していました。
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