2021年03月15日 20:59更新
深刻な問題から町づくりへ!
年々増え続ける町家の空き家をどう活用するかを話し合うトークイベントが12日(金)に上越市で開かれました。
イベントを開いたのは、建築士や公務員などでつくる「Kinaiya(きないや)プロジェクト」です。プロジェクトでは、町家の空き家を改装、リノベーションして、飲食店やオフィス、コミュニティスペースなどに再生し、町づくりに取り組んできました。
この日は、これまでの3年間の取組みをふり返りながら、空き家の現状や活用方法を話し合いました。
大町や仲町の町内会からの声
「(空き家の雪下ろしは)昔は町内の若い人がやっていたが、最近は『いいんんじゃないの』とトーンダウン」
「大雪で空き家問題は重く感じた」
「核家族化で親だけになり、その方たちが亡くなれば空き家になる。悪循環を懸念している」
「今回の豪雪でちゃんと維持しないといけないと認識した」
イベントに参加した弁護士の田中篤子さんは「上越市の空き家は7、8軒に1軒あり、30年後の2050年には4軒に1軒と予想されている」と話します。
「Kinaiyaプロジェクト」のメンバーで建築士の打田亮介さんは、町家をコミュニティスペースに改装したことで若者が集うきっかけになり、なかにはUターンした人もいたとし、リノベーションが町づくりにつながる可能性を指摘しました。
参加者
「新たな町家の利用価値を創出し、県外からの人を呼び寄せられる活動に変わるといいと思う」
「町家に住むのではなく商売してもらう、入ってもらえば町内は活性化に向かう可能性がある」
「うちの町内でもKinaiyaに活動してほしい」
打田さんは「空き家があることでチャンスが生まれる考え方。これからは、使いたい人と空き家のマッチングKinaiyaとして踏み込んでやっていきたい」と話しました。
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