2021年01月16日 17:20更新
記録的な大雪の影響が各地に残る中、赤羽一嘉国土交通大臣が16日上越市のえちごトキめき鉄道や直江津国道維持出張所などを訪れ、豪雪への対応状況を視察しました。
また、上越市の村山市長とも会談し雪による被害状況について説明を聞きました。この席上、村山市長は、大臣に対し除雪費用の財政支援や豪雪に対応した国土強靭化を進めるよう要望しました。
赤羽大臣は、豪雪による交通機関の影響や除雪体制を視察するため、地元選出の高鳥修一衆議院議員らと共に上越市を訪れました。
まず、直江津駅を訪れた一行は、えちごトキめき鉄道の鳥塚亮社長から全面運休した際の運行状況や復旧作業について説明を受けました。
(説明でのやりとり)
鳥塚社長「ディーゼルカーは給油が必要で車両基地が機能しないと運行開始できない。」「雪はだいぶ減った。ホームよりもあった。」
赤羽大臣「列車が埋まるくらいと聞いたが。」
鳥塚社長「埋まっていました。救出にはJRからも手伝ってもらいありがたかった。」
説明を受けた大臣はこの日から始まった大学共通テストまでに運行再開したことに感謝の気持ちを伝え、鉄道関係者の労をねぎらいました。
このあと一行は上越市役所を訪れ村山市長ら市の幹部とも会談しました。席上、村山市長は今回の大雪が昭和61年以来35年ぶりに240センチを超える記録的だったことを伝え、市民生活に大きなダメージを与えていることを訴えました。
そして、大臣に対し除排雪費用の財政支援と豪雪災害に対応した国土強靭化を加速させるよう求める要望書を手渡しました。
このあと非公開で意見交換が行われました。村山市長によりますと会談の中で赤羽大臣は今回の大雪が国が災害復旧事業の補助金を上積みし早期復旧を後押しする「激甚災害」の指定状況にあるとの認識を示したということです。
会談の後市長は「大臣にこの状況を見てもらい積極的な支援をしなければいけない、やることはやるとの気持ちを伝えていただいた。」「除雪費用が上越市の標準財政規模の約1割に達する厳しい状況を説明し、財政支援をお願いした。国土強靭化で雪害に至らない予防的な予算措置もお願いした。」と話し、手ごたえがあったことを明らかにしました。
市では、今後も国などに大雪に対する支援を求めていく考えです。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.