2020年12月13日 09:04更新
ハウ・トゥ・ファイア・プロテクション!
外国人が経営する宿泊施設の防火対策に役立ててもらおうと、上越地域消防局は英語の防災動画教材を作った。
英語の防災動画教材は妙高市赤倉などで宿泊施設を経営する外国人に、火災が起きた時の対応や技術を身に付けてもらおうと制作された。動画は約30分。ナレーションは英語だが、日本語の字幕が付いている。内容はホテルで火災が起きた想定で、ホテルスタッフが外国人客を誘導して、避難させるまでを描いている。動画の構成・撮影・編集の全て上越地域消防局が手がけた。
上越地域消防局の入村宗さんは「外国人も日本人と同じような消防指導をしてもらって、火災を起こさない、起きても被害を最小限に食い止める指導をしたい」 と話す。
11日は上越教育大学附属中学校の3年生が、英語の授業で動画を視聴した。
動画では建物から脱出が難しいとき、部屋のドアの隙間をテープなどで止めて煙を防ぐことや2階以上のフロアには脱出用のロープなどを常備しておくことが大切だと紹介されている。生徒は「全編英語で難しかったが字幕があって分かりやすかった。実際の火災現場の状況が細かく、とても勉強になった」と話した。また、上越地域消防局の入村宗さんは「管内に外国人が多く来ている。全国の外国人に対する同じ悩みや課題を持った消防本部で動画を使ってほしい。さらに、宿泊施設でも普及してほしい」と期待を寄せた。
動画は局のホームページで今後配信される予定で、外国人向けの宿泊施設に観てもらえるよう呼びかけることにしている。
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