2020年12月12日 13:24更新
建設工事などで捨てるだけだった汚泥を活用して新たな資材を作ったとして、上越市黒井で環境事業に取り組むアイレック新潟が令和2年度の「リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」で国土交通大臣賞を受賞した。
アイレック新潟が作っている土木資材「ユニ・ソイル」。材料は建設工事や掘削工事などで出た汚泥。
ユニ・ソイル
ユニ・ソイルの特徴は、泥にもどらないこと。汚泥の粒子を特殊固化材で固めたため、雨が降っても流れない。そのため、法面などの盛り土や埋め戻しの資材として活用されている。
捨てるだけだった汚泥を資源化して無駄にしない。そのコンセプトがいわゆる3R、リデュース・リユース・リサイクルに適っていると評価され、今回の受賞につながった。アイレック新潟の熊木繁雄 代表取締役は「社員一同の日頃の努力・精進が実った賞。今後もモチベーションを高め、社業の発展と地域貢献のために努力していきたい」と受賞の喜びを話した。
ユニ・ソイルは強度があるため草が生えにくく、およそ5年間の防草効果があるということ。環境事業部の勝島博已部長は「一度使うとリピートして使ってもらうことが多い。今までは最終処分していた廃棄物を再利用し、使って満足してもらえる商品を作りたい」と話している。
おととしは、汚泥およそ4万㎥を受け入れて、ユニ・ソイル5万㎥以上を出荷した。
熊木代表取締役は、希少価値を高めて「オンリーワンの企業を目指す」と意気込みを語った。アイレック新潟では今後も添加材の改善やコストの削減に取り組み、地域に貢献する会社を目指していく。
またアイレック新潟は今回の受賞を機に、上越市に社会福祉活動の一助にしてほしいと50万円を寄付した。
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