2020年12月04日 18:36更新
上越市は、人口減少や厳しい財政事情から、市内にある温浴施設や体育施設など59の施設を廃止または、民間譲渡する計画案を12月議会に示した。
上越市内にある公の施設は、小・中学校なども含めると来年4月見込みで667施設。市の試算では、この施設をすべて維持更新した場合、今後40年間で4497億円かかるということ。
今回示された計画案では、24の施設で廃止が検討されている。内容は、体育館や日帰り温浴施設、高齢者交流施設など多岐に渡る。例えば高田区の「本町ふれあい館」と直江津区の「直江津ふれあい館」は、建物の老朽化のため令和4年度の廃止。現在休止中となっている日帰り温浴施設、「浦川原霧ヶ岳温泉ゆあみ」と「大島あさひ荘」は、施設の活用が見込めないため令和4年度の廃止。その他「三和西部スポーツハウス」や、「安塚かたくりの家」などが廃止となる。
【廃止】
1 浦川原運動広場(野球場)R3
2 浦川原運動広場(トレーニング棟)R3
3 市民いこいの家 R3
4 ゆきだるま温泉雪の湯 R3
5 菱ヶ岳グリーンパーク R3
6 光ヶ原わさび田の森 R3
7 光ヶ原みずばしょうの森 R3
8 吉川緑地等利用施設 R3
9 船倉地域生涯学習センター R3
10 安塚克雪管理センター R3
11 横住総合交流促進センター R3
12 大島ゆきわり荘 R3
13 安塚かたくりの家 R4
14 本町ふれあい館 R4
15 直江津ふれあい館 R4
16 名立保健センター R4
17 庭球コート R4
18 浦川原霧ケ岳温泉ゆあみ R4
19 大島あさひ荘 R4
20 あさひの里田麦ぶなの森園 R4
21 下名立地域生涯学習センター R4
22 大島保健センター R5
23 三和西部スポーツハウス R6
24 農業研修センター芙蓉荘 R7
また、貸付や譲渡が検討されているのは27施設。飲食施設「ヨーデル金谷」は、来年度民間譲渡を推進し、無ければ廃止される。谷浜・桑取区の交流施設「ゆったりの家」は、地域の団体に貸付または譲渡となる。
【貸付又は譲渡】
25 浦川原谷ゲートボールハウス R3
26清里農村体験宿泊休憩施設(山荘京ヶ岳)
27 光ヶ原高原観光総合施設 R3
28 ヨーデル金谷 R3
29 大島農業実習交流センター R3
30 棚田作業施設 R3
31 ゆったりの家 R3
32 福寿荘 R4
33 教育プラザ(多目的広場)R4
34 牧ふれあい体験交流施設 R4
35 牧ふるさと村自然と憩の森 R4
36 樽田そば処 R5
37 吉川地区公民館東田中分館 R5
38 吉川地区公民館勝穂分館 R5
39 大潟野外活動施設 R6
40 大島堆肥センター R6
41 源地域生涯学習センター R6
42 吉川地区公民館泉谷分館 R6
43 吉川地区公民館竹直分館 R6
44 吉川地区公民館源分館 R6
45 中川地域生涯学習センター R7
46 伏野地域生涯学習センター R7
47 須川地域生涯学習センター R7
48 大島地域生涯学習センター R7
49 吉川旭地域生涯学習センター R7
50 吉川地区公民館旭分館 R7
51 吉川旭地区農業拠点センター R7
その他「大潟健康スポーツプラザ鵜の浜人魚館」や、「くわどり湯ったり村」、「三和ネイチャーリングホテル米本陣」など8つの温浴施設については、地域住民と施設の方向性を協議していく方針。
【引き続き協議】
60 大潟健康スポーツプラザ鵜の浜人魚館
61 吉川ゆったりの郷
62 ろばた館名立
63 くわどり湯ったり村
64 牧湯の里深山荘
65 柿崎マリンホテルハマナス
66 板倉保養センター(やすらぎ荘)
67 三和ネイチャーリングホテル米本陣
公の施設を見直す計画は、来年度から令和12年度までの10年間。市では来年1月までパブリックコメントを募り、2月に再配置計画を策定することにしている。
見直しの背景は人口減少、そしてきびしい財政事情がある。市はこれまでにも、公共施設の廃止などを進めていて、結果、平成23年度に991あった施設は、今年4月現在、731施設になった。約3割弱が減ったことで、維持管理費などが約15.6億円削減されたということ。
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