2020年11月17日 09:56更新
県内で発生した住宅火災で最も多い原因、それは石油ストーブ。どうしてストーブから火事になるのか?上越消防の実験から3つの理由を紹介する。
県内でここ5年間に起きた住宅火災は1,077件。その原因で最も多いのがストーブの158件だ。
今月5日、上越消防局で開かれた石油ストーブによる火災の状況を学ぶ研修会で、3つの原因が紹介された。
最も多い原因は洗濯物。ストーブ火災の23%を占めている。
次に多いのが「吹き返し」。これは、燃焼部分にたまっていたほこりやゴミが燃えて、炎が広がる現象。
最後は珍しいケース。灯油ではなく間違えてガソリンを入れたため、揮発ガスが充満、爆発して火災になった事例。
上越消防局管内では今年、住宅火災が10件発生していてそのうちストーブによる火災は4件だった。
上越地域消防局火災調査係の入村宗 係長は「石油ストーブの直上に洗濯物は干さない」と呼びかけたうえで「ストーブ火災は割合的に6件に1人が亡くなる悲しい火災。
ストーブは時代が変わっても値段や使いやすさの面から災害地でも使えるので絶対になくならない。被害を少なくするためにも消防が呼びかけ続けなければ」と話した。
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