2020年11月05日 17:12更新
上越市の桑取川でサケ漁がはじまった。記録的な不漁だった昨年とはうって変わり大物が次々と揚がり、関係者をほっとさせている。
サケ漁は例年とほぼ同じおとといから始まった。水揚げは3日と4日の2日間で500匹を超える豊漁だ!5日も桑取川漁業協同組合の組合員が投網を打って、80センチ近い大物が次々かかっていた。
多い時には1網で10匹を超える時もあった。
捕獲したサケは、オスは切り身に加工。メスは稚魚をふ化させるため、採卵にまわされる。
桑取川では例年8000匹を超える水揚げがあったが、去年は2100匹余りと記録的な不漁に見舞われた。それだけに上々の滑り出しに関係者は安どの表情を浮かべている。
平井民夫組合長は「去年は大不漁だったが今年捕獲数も増えている。順調にいくのではないか。豊漁の年は1万から1万2,000匹。このままいけば1万匹近くいく」と期待をよせていた。
毎年サケがもどるためには、川の水質を守らねばならない。漁協では、地元の小・中学生と協力し上流の山に広葉樹を植える活動に取り組んでいる。それでも平井さんには、心配なことがある。海洋汚染だ。
「一番心配なのがマイクロプラスチック。川や道に捨てられたペットボトルなどが海に入る。劣化で粉々になり魚が食べ、それを人間が食べる悪循環。プラゴミは分別し、資源にして」と平井さんは呼びかけていた。
桑取川のサケ漁は今月20日過ぎにピークを迎え、12月初旬まで続く。
なお、漁協では、サケの切り身を今週末から、イクラの販売を今月中旬から桑取川河口にあるさけ採卵加工施設ではじめる。
■問合せ:さけ採卵加工施設 ℡025-546-2077
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