2020年10月30日 19:00更新
けさ5時過ぎ、妙高市三ツ俣地区の県道を走っていた普通乗用車に、道路を横切ってきたクマ一頭がぶつかる事故があった。車はぶつかった衝撃でフロント部分が凹んだが、ドライバーにけがはなかった。クマは草やぶに逃げ去ったという。
クマと衝突した車
衝突したドライバーは「出勤しようと車で走っていたら、右側からクマらしき黒い塊のようなものが飛び出してきた。車が止まるほどの衝撃があった」と話していた。
普通乗用車にクマがぶつかったのは、妙高市三ツ俣地区の県道428号線。妙高警察署によると、事故が起きたのは午前5時25分ころ、走行中の車に道路を横切ってきた体長約1.3mのクマがぶつかった。その衝撃で車の右フロント部分が凹んだがドライバーにケガはなかった。現場は民家から約150m離れたところで、事故当時辺りは暗く、視界は不良だったという。
警察や市では広報を通じて近隣の住民へ注意を呼びかけたほか、パトロールを実施した。
妙高警察署交通課の工藤紀行 課長は「クマが接触したと確認できた。車の運転中もクマをはねることのないよう安全運転を心がけてほしい」と呼びかけた。三ツ俣区長は「今日は事故があった場所しか分からなかったが、夏からクマが横断するところが目撃されていた」と話した。
今年度、妙高市でのクマの目撃情報は30日現在44件。市ではクマ対策として、罠の設置やパトロールを行うほか、クマの食料となるカキやクリなどは残さず収穫してほしいと呼びかけている。
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