2020年10月04日 09:26更新
えちごトキめき鉄道の直江津駅構内に11月、デゴイチでおなじみのD51形蒸気機関車が導入されることがわかった。今後、体験乗車などのイベントに活用される。
直江津駅に導入される蒸気機関車は、現在和歌山県有田川町の鉄道公園にあるD51。昭和47年まで中央本線で運用されていた。
えちごトキめき鉄道によると、車両を所有、整備している大阪の会社から5年間のリース契約で借り受ける。営業路線を走ることはできないものの、直江津駅構内で100から200mの区間を圧縮空気で動かす。機関車特有の黒煙はあがらないが汽笛は鳴る。
車体は、11月初め和歌山から分解された状態で運び込まれ、組み立てた後直江津駅に格納される。現在、えちごトキめき鉄道では、受け入れの準備を進めていて、11月下旬には体験乗車などのイベントを開く予定。
蒸気機関車の導入は観光庁の支援事業に採択され、輸送費やイベント経費など2,000万円の補助金が充てられている。今年度は、乗車体験のほかライトアップなどのイベントを計画している。また、来年4月以降は体験乗車がいつでも楽しめる常設のレールパーク開設を計画している。
えちごトキめき鉄道の鳥塚亮社長は「汽笛が鳴って、おじいちゃんと来た孫は心に残るはず。直江津駅で子どもたちが体験したことは、50年後にも覚えていると思う。そのような形で鉄道の未来を作っていく。楽しい世界をここで展開することによって地域全体が輝くはず」と話している。
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