2020年06月20日 17:40更新
新型コロナウイルスの影響で運休していたえちごトキめき鉄道の観光リゾート列車「雪月花」が、20日、運行を再開した。
雪月花の始発駅、上越妙高駅。午前10時過ぎ、1番線にまっ赤な車両が入ってくると待ちわびた人たちが盛んにカメラのシャッターを切っていた。
雪月花が運行されるのは、4月10日以降約2か月半ぶり。運転席には社員が書いたアマビエのイラストと疫病退散の文字もみられた。
運行再開の第一便には県内外からの観光客21人が乗り込んだ。
乗客からは「テレビで見てステキだと思い楽しみにしていた。再開第一便に乗れてうれしい。」といった声が聞かれた。
中には、遠く高知県から来た人も。「いつか乗りたいと思っていた。全国のリゾート列車に先駆けて再開したので、今が最高の乗り時だと思い来た。料理とお酒が楽しみ、もう胸がいっぱい。」と興奮を抑えきれない様子だった。
運行再開にあたりトキ鉄では、「3密」状態を避けるため乗車定員を通常の37人から25人前後に減らしたほか、乗務員がマスクやフェースシールドを着用することにした。さらに、車内の換気や消毒も徹底。
また、乗客には検温や体調の聞き取りも行うなど細心の注意を払っている。
トキ鉄の石黒孝良営業部長は「再開はうれしい。新潟県、上越市の観光を盛り上げていきたい。乗客と社員の安全守りながら運行したい。」と話していた。
雪月花は、一部にキャンセル待ちが出ているものの、まだ席に余裕があるという。
トキ鉄によると雪月花はこの2か月半で通常運行便とチャーター便を合わせ約40本が運休したという。売り上げの落ち込みを取り戻すためトキ鉄では、10月に土・日の通常運行に加え、平日にも運行することにしている。また、国内旅行者向けのチャーター便にも力を入れる。
なお、雪月花は7月13日から約2か月間車両検査のため運休することになっている。トキ鉄ではこの間、イベント列車を走らせ、観光での利用を図ることにしている。
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