2017年03月07日 18:54更新
(上越市仲町3 百年料亭 宇喜世)
建物の歴史が100年を超える料亭がネットワークを組んで伝統と文化を国内外へ発信していこうという活動がスタートした。7日には全国から料亭の代表が上越市に集まり「百年料亭ネットワーク」の設立総会が開かれた。
「百年料亭ネットワーク」は建物が100年を超える老舗料亭がネットワークをつくり、経営や建物の保存などについて情報交換し、料亭の伝統と文化を国内外に広く発信していくために立ち上げられた。戦争や地震などの災害、経営難による閉店などで、築100年を超える建物で営業をしている料亭は全国に60軒ほどしか残っておらず、料亭文化や建物を守っていこうという狙いもある。
百年料亭ネットワークには上越市仲町の「宇喜世」をはじめ、北は青森県、南は長崎県まで18の料亭が加盟。このうち設立総会には10の料亭の代表者が出席し、設立宣言して規約などを確認した。
すでにこのネットワークを活用して、百年料亭を巡るツアーが始まっている。今後は国内だけでなく、海外からも誘客する仕組みをつくり、百年料亭の存在を海外にも発信していく。また「百年料亭」という名前は商標登録していて、ブランド展開していくということ。
宇喜世の 大島誠社長は「料亭文化・建物を残していくということ大切にしたいという感覚を、全国の地方都市に広めていきたい。全国の百年料亭をつかってもらえるようなムーブメントを起こしたい」と、活動に意欲を示している。
設立総会のあとには高田世界館で講演会が開催された他、宇喜世の前では鏡割りが行われ、甘酒や日本酒が訪れた人に振る舞われていた。
※2017年3月7日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~