2018年09月21日 16:55更新
上越市教育委員会は、今年の夏の猛暑を受けて、市内の小・中学校にエアコンを導入する検討に入った。
これは今月開かれた9月定例議会で議員からの質問に上越市教育委員会の野澤教育長が答えたもの。
野澤教育長は「今年の暑さは災害と認識。今後、頻発すると予想し、普通教室への冷房設備を設置する検討を始めた」と、導入の考えを明かした。
上越市教育委員会によると、全国の小・中学校でエアコンが設置されている割合は、平均49.6%、県は平均12.9%。それに対して、上越市は9.4%にとどまっている。そのうち、すべての教室にエアコンが設置されているのは、今年4月に開校した有田小学校のほか、安塚中学校、中郷中学校の3校。
有田小学校では、音楽室などの特別教室を含め、65部屋にエアコンが設置されている。
使う目安は、授業を担当する教員が暑いと感じた場合、エアコンで気温を調整する。文部科学省が定めている学校環境衛生基準によると、教室で望ましいとされる気温は17℃以上、28℃以下とされている。
有田小学校では、今年の夏は特に気温の上がる3階から4階にかけて使用頻度が高かったということ。
梅澤崇校長は「今年は猛暑、特に7月が暑かった。午後はエアコンを使う機会が多く、子どもたちは普通に授業を受けることができた」と振り返る。
エアコンの導入が実現するかどうかは予算の確保が大きな課題になる。
野澤教育長は「市の財政状況を勘案し、早急に検討したい。子どもたちの命を守る対策として、スケジュール感を持って取り組みたい」と話した。
一方、妙高市では2年後の2020年度からすべての小・中学校11校にエアコンの設置を検討していたが、今年の猛暑を受け計画を前倒する方針。市では総事業費として8億2,000万円を見込んでいる。
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