2016年10月21日 15:54更新
2年後の平成30年7月にリニューアルオープンする上越市立総合博物館。21日に展示の具体的な内容が明らかになった。博物館は展示内容を春日山城の時代から近世にかけての上越の歴史に特化した内容にリニューアルされる。総事業費は約5億5,600万円。2階の常設展示スペースには春日山城から福島城、高田城への移り変わりを学べるコーナー「越後の都」をはじめ、「高田築城と城下町の繁栄」、「榊原家の時代と幕末維新」など、5つのテーマで上越の歴史をふり返る。
現在、市が購入を検討している国宝の刀「山鳥毛(さんちょうもう)」は、「越後の都」コーナーに展示される計画。また、1階には床一面に上越市の航空写真が貼られたラウンジが設けられ、市内各地の史跡などが紹介されるほか、休憩喫茶コーナーにオープンテラスを併設するなど公園を訪れた人がくつろげる場所も整備される。あわせてこれまで一般公開していなかった屋上も無料で開放し、周囲の景色を楽しめるようになる。
今回の改修により博物館と美術館の機能が分けられることになっている。現在、博物館に併設されている小林古径記念美術館は、新しい博物館の展示室などに使われる。
一方、隣の小林古径邸の敷地内に新たに展示室を備えた美術館が設けられ、古径作品をはじめとした各種展覧会が開催できるようになる。総事業費は約3億円が見込まれている。
新しい博物館は、2年後の平成30年7月にリニューアルオープン予定。小林古径記念美術館は4年後の平成32年度にオープンの予定。