2018年07月21日 19:30更新
警察官を目指す高校生や専門学校生などを対象にした体験型の就職説明会が21日、上越警察署で開かれた。この就職説明会は警察官の仕事ややりがいを知り、多くの人に採用試験に臨んでほしいと新潟県警が開いた。参加したのは高校生や専門学校生など33人。イベントの特徴は警察官の業務の一部を体験できること。参加者はまず道場で逮捕術や護身術を体験した。女性の参加者も多いことから、護身術をメインに体験。自分の襟首を掴まれたとき、相手の手の甲に警棒をあてて身を振りほどく「警棒手甲固め」では、警棒ではなく、ペンを代用。病院などでも取り入れられている護身術で、痴漢対策にもなるとういう。やられた参加者は口をそろえ「痛い!」と叫んでいた。
また鑑識業務も体験。実際に廊下で足痕をとる作業を見た後は、参加者が指紋採取に挑戦。特殊な粉末を筆につけ、ビンに塗り、指紋を浮かび上がらせた。警察官への就職に前向きな学生たちは「鑑識は思ったよりすぐに指紋が出たので、実際の感覚がつかめてよかった。」「テレビの世界でしかみたことなかったが、実際にやってみて楽しかった。」とそれぞれ感想を話していた。
この体験会が上越署で開かれるのはことしで3年目。少子高齢化により年々少なくなる警察官不足を解消し優秀な人材を広く集めようと始まったもの。これまでに上越署の体験会に参加して試験に臨み、採用が決まった人も5人いたそうで、実際に成果も出ている。説明会の最後には若手警察官との懇談会も開かれ、警察学校の苦労や、現在の収入などリアルな質問をインタビューする参加者が相次いだ。上越署警務課の雲田聡係長は「私も高田の出身。上越署も地元出身の警察官がかなりいる。ワークライフバランスも昔と比べて働きやすい環境になってきた。ぜひとも受験し、私たちの後輩になってほしい。」と期待を寄せていた。
県警の秋の採用試験は9月16日。受験の申し込みは8月14日まで。
詳しくは新潟県警のホームページまで ⇒ 新潟県警HP 採用案内
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.