2016年10月15日 14:28更新
グリーンシーズンの新たな観光資源になるか?妙高高原で、いま密かにブームとなりつつある “サバイバルゲーム”。交流人口の拡大につなげようと妙高青年会議所が10月15日にサバイバルゲームのイベントを開催した。
サバイバルゲームとは市販のエアソフトガンとBB弾を使って戦場での撃ち合いを模した遊戯のこと。敵の弾が自分にあたったら「ヒット」と自己申告して自陣に引き返す、または衛生兵役のプレイヤーにゲーム復帰を許可してもらうまで待機するのが基本ルール。ゲームの勝敗を決めるのも様々なスタイルがあり、敵味方2チームに分かれて、相手の陣地にある目標物を奪う「フラッグ戦」や相手チームの全滅を狙う殲滅戦(せんめつせん)などがある。
今回会場となったのは去年7月にオープンした妙高市二俣にあるICFSVG(イケノシティフィールドサバイバルゲーム)。建物の全長はおよそ130m。1階から4階まで、閉業したホテルの廃墟をそのまま利用していて、屋内施設としては国内最大級のフィールド。かつての駐車場部分にもバリケードが数多く置かれ狙撃戦の会場となっている。施設を管理・運営する大竹延王さんによると開業から1年。グリーンシーズンには月に約400人が利用しているとのこと。
妙高青年会議所ではこのサバイバルゲームを新たな妙高高原の観光資源にしようと今回、上越エリア以外の地域からサバイバルゲームの愛好者を呼ぶイベントを企画した。会場には「サバゲー女子」の火付け役になった関東のチーム、ウピウピ隊の4人のメンバーもゲストに招かれたほか、東京や群馬や石川など幅広い地域から約100人が集まった。
石川県から参加した人は「2階、3階と階層のなかでゲームできるところはなかなかない。疲れるけど楽しい。汗かいた後、温泉に入れるのがうれしい」と話していた。
参加者には昼食に妙高市で採れた新米のごはんやイワナの塩焼きがふるまわれたほか、温泉の無料入浴券を全員に配布された。さらにフィールド内には宝箱の鍵や封筒が隠されていて、ゲーム中にそれらを見つけるとスキー場の利用券などの特典ももらえるなど、サバイバルゲームを通して、妙高高原の魅力を伝えるイベントになった。今回のイベントで妙高高原に宿泊した人は全体の2割で、グリーンシーズンの新たな起爆剤になればと関係者は期待を寄せる。
ICFSVG(イケノシティフィールドサバイバルゲーム)では雪が降る11月ごろまで営業。やってみたいという方はICF(アイシーエフ)のホームページをご覧ください。