2018年03月14日 19:06更新
上越市などで結婚式場を経営していた、東京都港区にある株式会社TSSAと、上越市富岡にある株式会社ONE-08は3月2日、東京地裁に自己破産を申請し、7日に破産手続き開始の決定を受けた。負債は2社合わせて約10億4,300万円とみられている。
帝国データバンクによると、株式会社TSSAは2004年1月に、関連会社が運営していた上越市の結婚式場の経営を移管するために設立された。上越市の本店では結婚式場の他、レストランも併設。本店以外に富山市や新潟市にも結婚式場を開設していた。店舗数の増加により、2010年9月期には1年間で約12億5,000万円の収入を計上していた。
しかし2013年9月期は東日本大震災の自粛ムードの広がりで、キャンセルが相次ぎ、収入が減少。震災の影響が解消されてからも同業他社との競合や少子晩婚化などの厳しさから業績が悪化。これまで急ピッチで出店してきたことで多額の借入金を抱え、財務体質は脆弱化していた。
2014年12月には新潟市の結婚式場を売却し、債務返済にあててきたが、多額の借入金の返済負担から資金繰りが悪化。2015年5月には本店も売却。時期を近くして富山市の結婚式場も閉鎖していたもようで、事業は停止していた。
一方、株式会社はONE- 08は2010年1月に設立。京都や長野で結婚式場の経営を行ってきたが、業績不振で数年前よりすでに事業を停止していた。
負債額はTSSAが約10億円、ONE-08が約4,300万円。
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