2018年01月20日 16:11更新
1月20日は二十四節気の「大寒」。これに合わせ、妙高市の特産の辛味調味料「かんずり」をつくる作業、トウガラシの雪さらしがはじまった。冬の風物詩を見ようと、多くの写真愛好家や海外の記者も訪れた。秋に塩漬けし、色鮮やかになったトウガラシ。長さは20センチほどある。これを雪の上にまき、アクや塩を抜く。この作業を「雪さらし」という。妙高市の食品会社が、辛味調味料「かんずり」を作るため毎年、1月20日の「大寒」の日から行なっている作業だ。50年以上続いている。雪さらしをすることで、実が柔らかくなり、味がまろやかになるという。
この日は去年、収穫されたトウガラシ約1トンをまいた。例年、雪さらしをする場所は会社がある妙高市西条だが、ことしは雪が少ないため、雪が50センチほど積もる妙高市大貝に変えた。
雪さらしを一目見ようと、多くの写真愛好家などが集まった。中には、日本の観光地や文化を取材しているフランスの記者もいた。
フランスの記者は「写真を撮るのが大変だった。記者や写真家が多くてとても驚いた。天気に恵まれ、いい写真が撮れた」と、笑った。取材した内容は、後日、インターネットや雑誌に掲載するという。
トウガラシは5日ほど雪にさらしたあと、水洗いし、こうじ、ゆず、塩とまぜて3年熟成させる。雪さらしは来月の終わりまで続き、期間中は10トンのトウガラシを雪の上にまく。
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