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生誕110年 上越ゆかりの写真家「濱谷浩」作品展

2025年03月26日 17:11更新

昭和初期の雪国の暮らしや桑取谷の小正月行事などを撮影した上越ゆかりの写真家 濱谷浩の作品展が、小林古径記念美術館で開かれています。

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屋根と同じ高さの雪の上を歩く高田の人々や、盲目の女性旅芸人「瞽女(ごぜ)」。 展示されているのは、雪国の暮らしや伝統文化が伝わる作品106点です。 

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濱谷浩は東京都の出身で、生涯にわたって日本や世界の人々の暮らしや自然を撮影しました。 

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昭和15年から桑取谷の小正月行事を10年かけて撮影し、昭和20年からは上越市寺町に移り住んで6年間暮らすなど、上越ともゆかりが深い写真家です。展覧会は、生誕110年を記念し上越市で10年ぶりに開かれました。

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これは小正月行事の「鳥追い」の様子です。撮影した昭和15年は、カメラにフラッシュ機能がなく、マグネシウム粉に火をつけて炎のあかりで撮影していたということです。

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小林古径記念美術館 主任学芸員 市川高子さん
「これが当時のフラッシュ『マグネシウム発光器』。『ポン焚き』という役割の人が撮影のタイミングに合わせて光を出す。(鳥追いの写真)光と闇のグラデーション、歌声が聞こえてきそうな奇跡的な写真」

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「田植女」

このほか、富山県で胸まで泥につかりながら農作業をする女性を撮影した「田植女」や、中国やアメリカなど海外の人々の暮らし、上越市高田で出会った妻・朝の写真なども展示されています。

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晩年は海外の自然を撮影

訪れた人
「中国やアメリカの写真は初めて見た。濱谷さんの記録がなかったら見ることができなかった。感動した」

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小林古径記念美術館 主任学芸員 市川高子さん
「未来に伝えるために、記録性・報道性を大事に撮影している。今を生きる私たちから見ても、リアルタイムで胸に訴えかけてくる、感動させる力を持った写真。特に若い人に見てもらいたい」

会場には、写真が掲載された当時の雑誌や使っていたカメラなども展示されています。 

展覧会は6月22日(日)まで、小林古径記念美術館で開かれています。

 

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