2025年02月26日 16:57更新
上越市の高校球児が幼年野球チームに指導する教室が22日(土)、上越高校の屋内練習場で開かれました。教室では上越高校野球部員22人が幼年野球チーム「J'sB.C」の14人に指導しました。
はじめに言われた方向と反対に動いたり、生き物の動きをまねたりするメニューで体を温めました。
続いて打撃、守備、投球などの練習をしました。
参加した児童
「アニマルのトレーニング、ダッシュ、キャッチボールの仕方など、普段の練習とはいろいろ違った。すごいと思った。高校生は声が大きかった。自分たちのチームは試合で負けている時、声が出ていないので負けているときも声を出していきたい」
「すごく楽しかった。練習で一番印象的だったのはバッティング。バットを内側に入れるとよいと教えてもらった」
練習メニューはすべて高校生が考えました。
上越高校野球部 田邉涼 キャプテン
「小学生が楽しめることを1番に考えたメニューにした。自分が思っていることを人に教えるのはすごく難しい。普段、監督やコーチが大変だったことが身にしみてわかった」
教室は野球の楽しさを伝えようと、高校野球をしていた昭和40年代生まれの社会人で作る「上越地区高校野球OB40年会」が2年前から上越市内の高校に協力してもらい開いています。背景にあるのは野球をする子どもたちの減少です。指導はコロナ禍の前までは40年会がしていましたが、コロナ禍はできず、コロナ禍のあとは指導者を集めることが難しくなっていました。それでも小学生に教える機会を作りたいと、上越地域の各高校に相談を持ちかけました。
上越地区 高校野球OB40年会 秋山兼 副会長
「現役の高校生の方が柔軟な発祥なのでお願いした方が良いということになった。私たちが考えつかない発想で見ていて子どもたちも楽しそう。高校生の発想は素晴らしいと感心するばかり」
教室は主に高校生の活動が落ち着く冬に開かれます。ことしは5つの高校が5つの幼年野球チームに教えました。教室では小学生だけでなく、高校生にとっても練習を見直す機会につながっています。
上越高校野球部 池田剛幸 監督
「小学生の反応を見ていると、高校生の考えたメニューは良かったと思う。ただ、なかなか技術を教える難しさを痛感したと思う。そういう意味では素晴らしい経験だと思う」
上越地区 高校野球OB40年会 秋山兼 副会長
「今、幼年野球をやっていてもこの先、中学校・高校で野球を続ける環境が難しくありつつある中で、少しでも野球の楽しさをわかってもらい、野球を続けてもらえるよう上越地域の野球を盛り上げていきたい」
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