2024年09月08日 16:00更新
温泉というと地下で温められた水をくみ上げるイメージですが、みなさんは妙高市池の平温泉地区の温泉は地下水を地下の蒸気で温めているのをご存じですか?この蒸気の温度が下がり始めていることが分かり、新しい蒸気を探すための掘削作業が、妙高山の中腹で行なわれています。
蒸気を掘るための作業が行われているのは、妙高山の中腹、標高およそ1800メートルにある南地獄谷です。池の平温泉地区では地下水を地下の蒸気で温め、地区の旅館など13か所に送っています。
蒸気の圧力と温度は温泉の管理会社が毎日確認していて、通常、温度は90から150度ほどあります。しかし今年に入り温度が下がり始めていることが分かりました。旅館などに送られている温泉の温度は60度ほどですが、このままでは温泉の利用が増える今年の冬に温度を保つことができません。
このため、新しい蒸気を探すための掘削作業が2年ぶりに今年の7月中旬から始まっています。 穴は機械を使って40メートルから60メートルほど掘ります。
温泉の管理会社「温泉土地」 池田泰之さん
「掘る場所や方向、角度を微妙に変えながら掘っている。ある意味チャレンジだ。当然、掘っても出ない時があるので出ることを祈ってやっている」
掘削したこの穴からは、必要とされる圧力と温度が5日(木)に確認されました。穴はこのほかにもあと3、4か所掘る予定で、作業は来月末まで続きます。
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