2024年08月10日 11:19更新
10日(土)未明、パリオリンピック陸上競技女子1万メートルが行われ、妙高市出身の小海遥選手が初めて出場しました。妙高市総合体育館では、中学校時代の恩師や同級生、陸上関係者などおよそ150人が集まり、生中継を見ながら熱い声援を送りました。
パリオリンピック陸上競技女子1万メートルは、日本時間の10日(土)午前3時50分ごろから行われました。日本からは小海選手を含む3人が出場しました。
レースはスローペースで始まり、記録を狙いたい日本選手にとっては厳しい展開となりました。前半は日本の選手が先頭を引っ張り、小海選手も集団の前方から真ん中付近に位置をとってレースを進めます。
レースが動いたのは、半分の5000メートル付近。ペースが急激に上がり、小海選手は集団から遅れました。会場からは「ここからが勝負だ頑張れ!」、「粘れ!」など大きな声が上がりました。
会場では「遥コール」が
その後、小海選手は苦しい表情ながらも、大きくペースダウンすることなく粘りを見せます。結果は、日本選手2番手の19位、31分44秒03でゴールしました。
新井中学校時代の顧問 矢坂哲さん
「感動した。教え子がオリンピアンとしてパリの地で走るなんて最高なこと。スローペースで大変ななか、ポジション取りを工夫してよく走っていた。感動をありがとうと伝えたい」
新井中学校時代の顧問 北川智也さん
「離れてからもしっかり粘っていたが、世界との差を感じた。本人が一番悔しいと思う。この経験を次に生かしてほしい。4年後ももちろんだが、まずは来年の世界陸上、そして日本記録更新を目指して頑張ってほしい」
新井中学校の同級生
「同級生がこんな大舞台で走っていることに感動して涙が出た。中学から周りからとびぬけて速かったが、恐ろしい選手だと改めて思った。誇りにしか思わない」
小海選手は試合後のインタビューで「正直全く戦えなかった」と悔しさをにじませながらも、「今までは数字上でしか世界との差を感じられなかったが、今回レースが動いた時に動けず世界との差を肌で感じられてよかった。世界に差をつけられる悔しい思いをしたので、今度は自分が世界に差をつけたい」と力強く話していました。
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