2024年06月28日 09:00更新
冬の少雪に加え、春以降雨量が少なかった影響で、上越市内の中山間地域の田んぼでは田植えができなかったり、ひび割れするなどの被害が起きています。こうしたなか26日(水)、上越市議会の議員が被害が確認された市内4区の田んぼを見て回り、状況を確かめました。
上越市内の中山間地域の田んぼでは冬の少雪に加え、春以降、雨量が少なく暑い日が続いた影響で水不足になり、田植えができなかったり田んぼがひび割れる被害がでています。
JAえちご上越によりますと今月17日現在、田植えができなかった田んぼは安塚、牧、大島、浦川原の4区でおよそ12ヘクタールありました。
こうしたなか、上越市議会農政建設常任委員会の委員など16人が、影響を受けている市内4区の田んぼを見て回り、農家から被害の状況を聞きました。
このうち、安塚区の農事組合法人ぼうがねでは、雨水に頼る天水田でコメづくりをしています。ぼうがねでは、水不足で田植えができなかった田んぼはありませんでしたが、春以降の雨量が例年に比べて少なく、十分な水が確保できず、田植えの時期を例年より一週間ほど遅い5月中旬ごろにずらしました。
農事組合法人ぼうがね 外立軍一郎 理事長
「84年生きているが(春の水不足)記憶がない。ため池は準備してきたが量が足りないのでこれから先も心配」
ぼうがねが管理する7.5ヘクタールの田んぼのうち、現在80アールほどが水不足で、なかにはひび割れが起きている田んぼもあります。このまま水不足が続けば、減収は免れないといいます。
農事組合法人ぼうがね 外立軍一郎 理事長
「今降ってくれればまだ間に合うが、7月まで続くと大変。もっと被害が出る。(雨は)天のみぞ知る」
上越市議会農政建設常任委員会 滝沢一成
「雨がどうなるかが1番大きい。これから高温被害も考えられる。そこをしっかり見て何ができるか。自然相手なので難しいが、意欲を持って取り組む農業者を支えたい」
市では水不足で被害を受けている農業者に対し、ポンプやホースの購入費用などを半額補助する支援をしています。対象期間は6月末までです。詳しくは上越市農政課まで。
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