2024年05月15日 04:00更新
今年2月と3月、上越市高田地区の建物が密集する地域で火災があったことを受け、仲町2丁目の住民を対象にした防火座談会が13日(月)に町家で開かれました。参加者は、町家は連なっているだけでなく、外壁がないものがあるなど、燃え広がるリスクが高いことを学び防火意識を高めました。
防火座談会は今年、上越市高田地区の建物が密集する地域で火災があったことを受け、上越地域消防局が町家の一般住宅を会場に開きました。参加したのは仲町2丁目に住む15人です。高田地区では2月に本町6丁目で6棟、3月に本町1丁目で8棟が焼ける火災がありました。
また仲町2丁目にも町家や雁木通りがあり、昭和56年に6棟、昭和59年に16棟が焼ける火災が起きています。
上越地域消防局予防課の宮﨑博子課長は、こうした火災の発生状況を紹介したうえで、町家の火災はなぜ被害が大きくなるのか模型を使いながら説明しました。それによりますと、町家の中には外壁がなく、内壁だけのものや外壁が土壁のもの、建てられてから年数が経ち壁に穴が開いているものなどがあります。
上越地域消防局予防課 宮﨑博子 課長
「外壁の構造が弱い。複数の家が燃える。横にどんどん広がる」
そのうえで、火災に早く気付くためには住宅用火災警報器を寝室や階段に設置するよう呼びかけました。
続いて参加者は茶の間に移動して、ふだんの生活の中で火災の危険がないか確認しました。
参加者
「(火災)心配。自分のところでも起こりうる。(プラグ)差しっぱなしが多い。コードを巻いたりするので、気を付ける」
仲町2丁目町内会 川島秋男 会長
「参加者は雁木通りの人が多い。改めて防火意識は強くなった。消火器の訓練などで周知したい」
上越地域消防局予防課 宮﨑博子 課長
「町家の構造を再度知ってもらう。なぜ燃えるのか考える機会になった。地道な1人ひとりの火災予防、火の用心しかない。ふだんの生活の中に火災の危険性があるか、気付いてもらう機会になった」
上越地域消防局では6月、南本町3丁目でも防火指導をすることにしています。
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