2024年02月04日 16:00更新
1月1日の能登半島地震で、上越市では日本人だけでなく外国人も避難所に身を寄せました。もし外国人がけがをしても日本語がうまく話せないとき、手当をスムーズに受けるのに役立つのが、「わたしの健康カード」です。カードを作ったボランティア団体では、カードを日本人に見せることで治療をスムーズに受けることができるとして、活用してほしいと呼びかけています。
上の写真は、外国人向けに作られた「わたしの健康カード」です。
表には名前、連絡先などを書きます。
裏には予防接種や手術をしたことがあるか、アレルギーや持病はあるか、そして母国の文化にかかわる宗教や習慣などを書きます。
カードを作ったのは、外国人の通院などに付き添って通訳をしているボランティア団体「じょんなび」の倉辻厚子さんです。
倉辻厚子 さん
「心、文化、ことばの壁により外国人が医療機関にかかるのを遠ざけている。病院へ行き早く治療を受けられないかと思い作成」
上越市によりますと、市内に住んでいる外国人の数は昨年末現在およそ2200人です。
1月1日の市内の避難所
1月1日の能登半島地震では、日本人だけでなく外国人も避難所に身を寄せました。倉辻さんは、こうした災害時にけがをした場合、避難先で手当てを受けるときに、日本語をうまく話せなくてもカードを見せることで、問診表を記入する時間が短くなり治療をスムーズに受けることができると話します。また、ふだんの通院などにも役立つとして活用を呼びかけています。
倉辻厚子 さん
「避難所に避難したのは日本人ばかりではない。外国人も一緒に混ざっている。(外国人の通院)実際に通訳で付いて行っているが、アレルギーがひどく近くの病院に1人で行った。受付が(カードを)見つけて採用(参考に)してくれた。よかった」
カードは3年前に作られ、外国人を雇っている企業やイベントを通じておよそ600人に配られています。カードは無料でもらうことができます。場所は、上越市市民プラザ2階国際交流センターと、直江津ショッピングセンターのエルマール2階 無印良品の「まちの保健室」の2か所です。
倉辻厚子 さん
「健康保険証と一緒に持って行ってほしい。『健康カードある?』その一言でアレルギーなどを回避できる。会話のきっかけになる。(周りに外国人がいたら)『JOIN 上越国際交流協会へ』と伝えてほしい」
カードの書き方など詳しくは上越国際交流協会のホームページをご覧ください。
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