2023年10月26日 17:58更新
上越市の地域の宝に認定されている石沢地区の二十五日講が25日(水)に町内会館の石沢公会堂で開かれました。
「石沢二十五日講」は今からおよそ180年以上前に石沢町内で起きた争いを南本町3丁目の上宮寺の住職が収め、町内の融和を願って開講したことに始まります。
講は年に4回行われますが、25日(木)が今年度最後となり、町内からおよそ30人が集まりました。 講のきっかけとなった争いについては、凶作による地主と住民の対立や、宗派の違いによるものなど、よく分かっていません。
会場となった石沢公会堂には仏壇があり、浄土真宗本願寺派の上宮寺と大谷派の妙行寺の住職が並んで読経します。
このあと上宮寺の住職による法話がありました。上越市教育委員会によりますとこのような地域行事として長く続いている御講は市内ではほかになく、県内でも珍しいということです。
参加者
「歴史的な重みと当時の暮らし、連綿と続いてきた歴史を絶やすことなく、みんなで念仏を唱えながら勉強して歴史を探る。今後も続いてほしいと願っている」
石沢町内会 宮﨑雅彦会長
「先人たちが築き上げてきた歴史を大事にしながら、二十五日講を通じて石沢の融和と発展をこれからも祈っていきたい。『地域の宝』をきっかけに先人たちの努力や続けてきた偉大さが分かってよかった。高齢化などで大変なこともあるが、なるべく続けていけたら」
なお、上越市の「地域の宝」には令和2年度から4年度までに118の場所や行事などが認定されています。
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