2023年10月28日 11:00更新
JCVの生活情報番組「すまいるone」。10月22日から放送の「古民家で癒し時間」では、上越地域の魅力を感じられる場所や古民家などを活用している場所を紹介しています。
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【旧今井染物屋】
上越市大町5丁目にある「旧今井染物屋」。江戸時代末期に建てられた染物屋です。上越市の文化財に指定され、市内で最も古い町家です。
高田は慶長19年(1614年)に高田城の築城とともに造られました。高田城周辺には家臣が住む侍屋敷が建てられ、町には商人や道具を作る職人たちが暮らすようになり、旧今井染物屋もこの城下町高田に建てられました。
中に入ってみると……
上越市内で1番大きな吹き抜けが広がっています。明かりを入れるために吹き抜け空間をつくるのが雁木町家の特徴です。
これは土を押し固めて造られた通り土間。靴を履いたまま表玄関から裏口まで通り抜けることができます。
このほか1階には、茶の間や座敷、奥座敷が設けられています。特に大事なお客様は奥座敷へ通していたそうです。
2階に上がるための階段は、現在では見ないほどの急斜面。狭い空間を有効に使うためこの形になっています。
2階に上がってみると……
職人が寝泊まりしていた部屋です。この部屋は雁木の上に造られています。しかし、時代と共に居住空間を広くするため、雁木の上に造られた部屋はなくなり、2階建て住居が構えられるようになりました。
このように昔の姿を残しているのは、上越市では唯一ここだけだそうです。
案内をしてくれた越後高田・雁木ねっとわーくの髙野さんは「城下町高田の成り立ちやその時代の生活、住みよい家にするためにどのような工夫をしていたのかを見て、それに気づいてもらえたら」と話しています。建物内はどなたでも無料で見学することができます。
さらに、こちらではバテンレースの制作体験が行われています。
バテンとは明治時代に日本に伝わったレースの布で、主にのれんやテーブルかけに使われています。修理もできるので大切に使えば長く使うことができます。当時の高田ではバテンレースを作る内職が盛んで、多くの女性が農閑期に内職として働き、最盛期には7000~8000人が携わっていたそうです。
バテンレース体験 500円~
ここでは、専用の織機で織られたリボンをデザインした袋に、レースを編んでいく体験などができます。レースの柄は20種類ほどあるそうです。体験するには事前の予約が必要です。価格は作る内容や材料によって変わります。
吉田バテンレース代表 吉田節子さん
「上越のバテンレースは明治25年ごろから始まり140年ほど経っています。旧今井染物屋では体験も行っているので、ぜひ皆さんお越しください」
店舗情報
旧今井染物屋
■住所:上越市大町5丁目5-7
■営業時間:10:00~17:00
■定休日:月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始
■問い合せ:TEL025-520-9788
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