2023年09月14日 16:15更新
収穫がピークを迎えているコシヒカリの1等米比率が1割に満たないことが分かりました。この夏の猛暑と干ばつの影響でほとんどが2等米となっています。
JAえちご上越では、今月11日からコシヒカリの品質検査が始まりました。
JAの関係者によりますと、13日(水)現在、2等米がおよそ7割、3等米が3割で、1等米比率は1割に満たないということです。コメの多くが白く濁ったり割れていました。
JAえちご上越 総務部 笠鳥健一 部長
「今の状況では、ここまでの年は過去になかった。ある程度高温の影響は予想はしていたが、ここまでは予想できなかった」
過去に1等米比率が最も低かったのは、高温障害のあった2019年で10.3パーセントでした。
今年は7月下旬から8月末までまとまった雨が降らず、最低気温が30度を超える日が続いたため、イネや田んぼに大きな被害が出ました。
グリーンファーム清里 保坂一八 代表
「今年は過去に例のない高温が続いた。夜温も下がらず、イネが疲れてしまった。腹白、背白、胴割れなどが散見される」
上越市のグリーンファーム清里では、およそ46ヘクタールの田んぼでコシヒカリを栽培しています。例年であれば、ほぼ100パーセントが1等米といいますが…
グリーンファーム清里 保坂一八 代表
「きのう(ウチのコメを)検査したが、コシヒカリは1等米がなかった。早生品種もほとんどが2、3等米。収量少なく品質も悪いため、経営にはダブルパンチで大ダメージ。ことしの決算は大変なことになる」
等級が下がると、コメの仮渡金は1俵あたりで、2等米は1等米より600円、3等米は2等米より2400円安くなります。コシヒカリの収穫は今がピークとなっていて、JAでは品質低下の原因となる刈り遅れに注意を呼びかけています。
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