2023年07月13日 14:19更新
1300年の歴史を誇る妙高市関山神社の「火祭り」が、今週末15日と16日に開かれます。祭りの中心はなんといっても「仮山伏の棒使い」。いつもであれば6人の若者が演武を披露しますが、残念ながら少子化の影響で今年はじめて4人となります。伝統の舞を受け継ごうと毎晩、若者たちが稽古に汗を流しています。
仮山伏の棒使いは、かつて戦乱から神社を守るために、修行僧が身につけた武術が基になっています。若者が2人1組で長刀や太刀、六尺棒を使い22種類の演舞を披露するもので、県の無形民俗文化財に指定されています。
これまでは3組6人で披露してきましたが、今年は少子化の影響で、はじめて2組4人となりました。稽古では、師匠とよばれる演武の経験者やOB7人が指導にあたり伝統の技を伝えます。
3年目 小山紅季さん
「師匠にしっかり教えてもらい日に日に身についてきている。きれいに演武ができるようにしたい。しっかりとやらなければならないと覚悟を持ってやっている」
稽古は、今月3日から始まり、15日の本番まで10日間で仕上げます。加藤健斗さんは26才、今年3年目で、主役にあたる火見(ひいみ)の役を務めます。
3年目 加藤健斗さん
「静と動に特徴。格好いい。迫力もある。少し緊張している部分もあるが仮山伏の良さを伝えられれば」
かつては、関山集落の若者誰もがあこがれたという棒使いですが、現在は後継者不足が課題です。地元の仮山伏伝承会で担い手を育てようと、去年から妙高小学校の6年生に演武を指導して、披露してもらう取組みをはじめました。
世話人 笹川祥希さん
「仮山伏をどう残すかにかかっている。来年に向けて相談を進める。今まで決まり事がたくさんあったが撤回しみんなで楽しくできる祭を。人員が少ない中で自信を持って楽しくやってほしい」
演武「仮山伏の棒使い」は、今週15日(土)関山神社で午前10時から行われます。
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