2017年09月21日 17:45更新
建設業界に興味を持ってもらおうと、高校生を対象にした工事現場の見学会が21日、糸魚川市能生の弁天大橋で行われた。
見学会は建設業界の仕事の魅力、やりがいを知ってもらい、就職につなげてもらおうと、国土交通省・新潟県・新潟県建設業協会の共催で開かれた。新潟県建設業協会によると、建設業界への就職はハローワークなどで求人を出しても応募は多くなく、業界は危機感を持っている。また、建設業法の改正で、業界全体で担い手の育成・確保が努力義務となり、見学会などを通して就業者の増加を図っている。見学会の対象はこれから進路を決める高校2年生で、きょうは高田農業高校農業土木科の35人が参加した。
生徒は糸魚川市能生の弁天大橋で工事概要の説明を受けた後、グループに分かれ、4つの作業を見学・体験した。このうち、コンクリート打設作業の体験では、木枠に流し込んだ生コンクリートを締め固めるため、機材を使って中の空気を抜く作業に挑戦した。
この他、測量や固められたコンクリートの写真撮影、現場で働く女性の体験談を聞いた。
男子生徒は「写真撮影では、寸法を分かりやすく見えるように撮影するのが意外と難しかった」と話した。女子生徒は「建設業は男性しか仕事をしているイメージがなかったが、女性の体験談を聞いて、このような仕事をやってもいいかなと思った」と、建設業に興味を示していた。
主催の新潟県建設業協会上越支部 青年部会 市川雅樹部会長は「この体験を通じて、少しでも建設業界に興味を持ってもらえれば」と話している。22日は学校内で仕事講座が開かれ、建設業協会のメンバーを講師に迎え、建設産業の意義・やりがいについて学ぶ予定だ。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.