2023年05月25日 13:46更新
広さ3坪足らずの小さな田んぼで、上越市の川室記念病院の患者などが田植えを23日(火)に行いました。病院では農作業を通じ治療に効果があると期待しています。
川室記念病院では3年前から治療の一環として認知症などの患者がコメ作りに取り組んでいます。田んぼは病院の敷地内に造ったもので広さは8平方メートルです。
きのうは患者や職員など60人が参加し代わる代わるコシヒカリの苗を植えました。
川室記念病院 川室優 理事長
「自然に触れてもらう発想、自分たちが食べているコメを作る体験的な要素から思いついたのが田んぼだった」
病院によりますと、農作業にかかわることで患者の表情に変化がみられたり会話が増える傾向があるということです。治療の効果が期待される一方で病院には課題もあります。
川室記念病院 川室優 理事長
「持続するためにかかる費用をどのように捻出するか考えていかなければならない。今は研究費で賄われているが、今後どうするかが課題となっている」
田植えのあとは、患者や職員などがイネの成長する様子を観察し10月に収穫する予定です。とれたコメは院内で、おにぎりなどにして振舞われることになっています。
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